立川を中心に展開する本屋・オリオン書房さんが、「とんがり書房」という屋号でイベントに出店することを知りました。
会場は、立川にある株式会社KITORIさんの工房兼ショールーム。
2019年10月27日、神保町のイベントに行く前に行って参りました。
柴崎体育館駅 到着
14時頃、柴崎体育館駅に着きました。
公園の横を通り、10分ほど歩いていくと、大通り沿いに建つ「kitori」につきました。
大きなガラス窓が印象的です。
チラシを配っているスタッフさんたちに挨拶し、中へ入っていきます。
建物の中の様子
いつもはショールームを見学するには予約をする必要があるようですが、イベント期間中は、屋内すべてを開放してくれています。1階・2階・屋上、床も壁も家具もどれもが見本ということで、どこを見てもおしゃれです。
1階はバーと工房で、お酒を飲みながらkitoriさん特性の椅子でくつろげる空間になっているそうです。時間があまりなかったのでそちらは見ずに、階段を上ります。
2階はカフェと雑貨。紙物大好きなので、封筒等の作品を拝見しました。焼き菓子も美味しそうです。

とんがり書房さんは屋上で営業中とのうわさ……。
けれど、どこから「屋上」に行けるのかわかりません。階段が見つからないのです。
屋上はどこ?
2階にテラスがあることを発見しました。
もしかしたら、ここを屋上と呼んでいるのかもしれません。
覗いてみるとそこには、お野菜がたくさん。農園の方が販売しているようです。

こちらではないみたいですね……。
1階から上ってきた階段の正面、奥まったところにあるお手洗いの前に、小さな看板が出ていました。てっきり、ここにはお手洗いしかないとおもっていたのでびっくり。
更にさらに、階段を上ります。
最初この階段に気づかなかったこともあり、なんだか、秘密の部屋にお邪魔する気分になります。狭いところを人とそーっとすれ違い、上へ。
ようやく、屋上につきました。
お目当ての「とんがり書房」さんです!
屋上の本屋さん
予想以上に賑わっています。
人びとはそれぞれ好きなところに座り、ご飯を食べたりお茶を飲みながら、本を見ています。

この本欲しいなぁ
そんな声が聞こえてきて、関係者でもないのに嬉しくなってしまいました。
かわいい本棚
三角屋根の、カラフルな本棚が並んでいます。
とてもかわいくて、家具をデザインするKITORIさんが開催する、このイベントにふさわしい本棚だと感じました。
「本の本」や本屋さんに関する本は、興味深いです。最近は本の仕事に関わる人が書く本が増えてきて、以前よりも本に関することを知る機会が増えました。
表紙が美しい本も好きです。
こういった本は、表紙が見える“面出し”という並べ方が合いますね。ぱっと見ただけで強く惹かれます。
面白いジャンル分け
棚にはジャンルが書かれていました。
「えほん」等よく見る表記もありましたが、すこし不思議なものも……。筆者がほかの場所で見たことがないジャンルは、「アナーキー」と「ドリーミー」でした。
ざっと目を通して気になったのは、「ドリーミー」です。すこし不思議な世界をえがいている小説が好きなのです。
その棚に並べられているほとんどの本の作者は、「山尾悠子」さん。初めて知る作家さんです。
多くのスペースを使用してまで、とんがり書房さんが紹介したいと感じる作家さん……。どんな文章なのか、とても気になります。
購入品紹介
購入したのは、山尾悠子さんの『歪み真珠』。ちくま文庫です。
今年(2019年)発行された本なのですね。初めて出逢った作家さんの、新しい文章を読むことができるなんて、しあわせですね。
あらすじには「人魚」の文字。美しい小説という評価……。
じっくり読みたくなる本になる予感がします。
KITORIのお祭り 詳細
【日 時】2019年10月26日(土)~27日(日)11:00~19:00(※雨天決行)
【主 催】株式会社KITORI
【会 場】立川市錦町5-15-26
【出店者 ※敬称略】
とんがり書房(本屋)
〈 FOOD&CRAFT 〉
Maymaytiti(絵画)/Atelier Piccolo(写真家)/水田典寿(照明)・安土草多(照明)/マルベリーフィールド(サンドイッチ・26日)/Borone243(Bar)/てくたく(軽食・27日)/菓子工房 mimi(焼き菓子)・コノハ堂(パンと焼き菓子)/坂本呉服店(和の小物)/こうやま農園(農産品)
出店者「とんがり書房」 詳細
オリオン書房さんとkitoriさんのコラボレーションで誕生した、旅する本屋さん。
活動するのは3年ぶりだそうです。
オリオン書房
株式会社リブロプラスさんが運営する本屋さん。
オリオン書房は、全店舗のうち、半分ほどが立川市にあります。
空を見上げるとすぐ見つけることができる“オリオン座”のように、立川駅からすぐに見つけて、行くことができます。
家具工房KITORIさんで開催される「KITORIのお祭り」にオリオン書房も「とんがり書房」の屋号で出店いたします。https://t.co/hgLFH293gq
秋空の下、美味しい食べ物に舌鼓をうち、ビールやワインを片手にひとときの本との出会いをお楽しみいただければと!
KITORIのお祭り 10月26日/27日 11時~19時 pic.twitter.com/wmqtER073P— オリオン書房 ノルテ店 (@Orion_Norte) October 25, 2019
今回のイベントを知ったのは、ノルテ店さんのツイートを見たためです。
このツイートがなければ、とんがり書房の存在を知ることはなかったかもしれません。ありがとうございます。
とんがり書房さんのショッパー
とんがり書房さんで本を買ったら、ビニール袋に入れてくれました。その袋のロゴは、オリオン書房さんのもの。
お店以外でこの袋をもらうのは初めてです。外出中、たまたま友人に会えたかのような嬉しさがありました。
本屋さんのオリジナルのカバーや袋も、大好きです。
おまけ 店名から連想したこと
とんがり書房……。
“とんがり”という単語を見るとおもいだしてしまう作品があります。
現在、筆者の好きな漫画上位にランクインする、『とんがり帽子のアトリエ』です。
魔法を学ぶ少女たちの成長を見守る、王道ファンタジーです。
美しい線と、工夫されたコマ割りが素晴らしいです。
この作品が発行されたのは2017年なので、とんがり書房さんとは一切関係ないのですが、ついつい連想してしまいました。
とんがり書房さんの店名の由来が気になります。
参考リンク(敬称略)
記事内で触れたことについて、詳細は以下のリンク先をご覧ください。
- 株式会社KITORI 公式サイト
- お祭りのお知らせ
- 株式会社リブロプラス 公式サイト
- オリオン書房 詳細(リブロプラス運営)
- 文喫 公式サイト(リブロプラス運営)