美術館でお花見を

日々

2022年5月21日(土)

「美術館でお花見をしませんか」と友人たちを誘い、国立新美術館の企画展「ダミアン・ハースト 桜」に行って参りました。

正直なところ、ダミアン・ハーストさんのことはまったく知りませんでした。しょっちゅう美術館に行く習慣もありません。
けれど先日読んだ『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』に勇気づけられました。


これはタイトルの通り、目の見えない白鳥さんにどんなものが展示されているか伝えながら、アート鑑賞をしていくお話。白鳥さんは、アートの正解を求めているのではなくて、見る人の印象を大切にしていました。
あ、鑑賞をする際に、知識がないままでもいいのか──もちろんあったら別の楽しみ方ができるのだろうけれど──、と気が楽になりました。作品の受け取り方に正解はないのですよね。

だから、見ながら、あるいは見たあとに話すことができたのは、とても嬉しかったです。予想通りみんな、好みや視点が違いました。
それぞれの考えを知るのは楽しいですね。

展示の前のランチで、みんなの「六本木」のイメージがふわっとしているのは面白かったです。関東に住んでいて、東京の大学に通っていた人たちなのに、都会に慣れていないところが共通点のようです。

メインの絵は、どれも「桜」を描いているのですけれど、使っている色も描き方も違いました。それをじっくり見比べるのが楽しかったです。
この絵は色が濃い、薄い。あの絵に使われていた絵がこちらにも使われている。輝いているように見える。散っているように見える。こんな風に時間を楽しむ人なのかもしれない……。などなど。

来場者が、取っても取らなくてもいい二つ折りの紙。そこだけに、タイトルが書かれていました。
そのタイトルに使われている単語と絵を見比べて、作者さんの中にあることばのイメージについて想像していました。わたしはやっぱり、ことばを重視してしまうようです。

わたしにとっては重要なものだったのに、入り口ではそれがわかりませんでした。だからわたしは、紙を持たずに進んでしまいました。
けれど友人が見せてくれて、読み上げてくれたので、知ることができました。ありがとう。


優しいひと。
行きたい方向がクロスしてぶつかりそうになったとき、咄嗟に譲ってくれる人。地図で行き先を確認してくれる友人。離れないように手を繋ぐ人。服装を褒めてくれる友人。他者の視線を遮らないように端っこに寄る人。タイトルを読み上げてくれる友人。大切な時間を共有してくれる友人たち。

きょう出会った優しいひとたち。
(つまりは友人たち、びっぐらぶなんだぜ……ってきもち)

(織のツイートより)

きょう詠んだうた

この桜は咲き続ける キャンバスの
上で 観た人の記憶の中で

参考リンク

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