2022年4月22日(金)
ひさびさにちゃんと読書ができて嬉しいです。しかも、いま読んでいる本が結構、自分好みのようでなおさら。
ひとり、とても共感できる登場人物がいます。彼は、何をどのくらい考えて生きてきた人なのでしょう……。そのあたりのことがえがかれているとなお、嬉しいのですけれど。
p.85
“他人は、自分の言ってほしいことを言わせるための装置じゃない。”
(『ガラスの海を渡る舟』寺地はるなさん、PHP研究所)
このことばが刺さりました。いまのわたしには、ちょっと、つらいです。
もちろん、わかっていますよ。頭の中は自由ですから。何を考えてもいいです。
あらゆる考えの、どれをわたしに伝えるか、選ぶのはその人です。その内容がわたしの考えと違うとしても、何も伝えないってことを選んだとしても、いいのです。その人が決めたことに対して、あれこれ言う権利はありません。
わたしは、他者になるべく考えを押しつけたくないとおもっていますから……。自分で決めたことは守りたいです。
きょう詠んだうた
きれぎれの夜を斬り裂く殺人鬼に
願う「君に殺されたい」と。
オオカミに喰われるウサギは
血のにおいを忘れられぬ君が心配
血だらけで君を見つめる僕のことが
こわくなっても当たり前だ
色彩に込めた想いが届かないと
しても僕は描(えが)き続ける
惑う人が出ないようになおすべき
とわかりつつもずっといるバグ
あんぱんのヒーローは顔をちぎって
痛くても顔に出さないのか
夢の国で夢が見えぬ僕は本を
読み時間をつぶすばかりだ
あくびする口は一番無防備
な形を人の前でも晒す
参考リンク
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