黒いものはすべて、水に溶けて

日々

2021年9月17日(金)


実は、結構前に万年筆のインクを使いきっていました。けれど、引っ越しとか作業場通いとかで忙しい……あるいは「コップがない」と言い訳をして……あとまわしにしてしまいました。面倒くさがりさん、よろしくないですね。
百均で割れないコップを入手したので、水道水を入れて、ペン先を投入。すぐに、ぼやぁ……とインクが出てきました。

黒い靄の魔法みたい……。ハリポタに、そんなの、ありませんでしたっけ? ヴォルちゃん側のだれかが使いそうです。
闇の者にはなりたくないのですけれどね。人を傷付けたくないので。

……調べてみたら、わたしが連想したのは、ディメンター(吸魂鬼)かもしれません。漢字表記の通り、魂を吸い取ってくる恐ろしい存在です。ヴォルちゃんより怖いな……とおもった記憶があります。


ちなみにわたしがヴォルデモート卿のことを「ヴォルちゃん」と呼ぶようになったのは、小説の最終巻を読了してからです。
映画では終盤、全然登場しなかったポルターガイスト・ピーブスが「ヴォルちゃんついに ボロちゃんだ」と歌うのです。このシーンが大好き!

好きなことを考えて、大音量で音楽を聴いていたら、元気になってきました。台風が近づいてきている影響か、身体がおもうように動かなくて、日中は気分がずっと下がっていたのですけれど……。
大丈夫です。

しんどい気持ちとか余計な考えとか、黒いものはすべて、インクのように水に溶けたのかもしれません。Twitter上では、「疲れは水溶性」とも言われていますからね。

読書をして、寝ます。
おつかれさまでした。おやすみなさい。

読書記録

『ムーミン谷の夏まつり』
p.16
“あたいをぶてばいいんだわ”
ミイ! どうしてそんな悲しいことを考えるのですか……?

p.18
“だけど、おじょうさんは女の子ですから、それとこれとがそっくり同じというわけにはいかないのです。”
スノークのおじょうさんに惚れているため、好きな子と親友は違う、と主張するのはわかります。

それはそれとして、男女であっても、親友になったっていいのに! とおもいます。
他者との関わりに、年齢や性別や社会的地位とかその他諸々、余計なことを持ちこまないでほしいです。もっと自由に、好きな人同士で仲良くなればいいじゃないですか。

このことを考えるたびに、切なくなります……。こんなことに囚われてしまう心が憎いです。
後付けの価値観なのに! 振り回されてしまうなんて。

そんな些細なことを気にするがあまりに、一生の友を失っているのかもしれませんね。嗚呼、悲しい……。

p.20
“おだまり、おだまり!”
ムーミンママがここまで必死に怒るのを、初めて見ました。ムーミンが気にしてしまうから、そんな話はやめてほしい、と感じたのでしょう。

p.21
“みんななにを考え、なにをおそれているのかわからない。”
他者が何を考えているのかわからない……と感じることは多いですし、ほかにも、そうおもう人はいるでしょう。もしかしたら、わたしに対してそうおもっている方もいるかもしれませんね。(見た目より、ずっと素直な思考をしておりますよ)

それに加えて、“なにをおそれているのか”まで考えたことは、ありませんでした。
そうですね……自分にも他者にも、こわいものや苦手なものがあるはずです。みんな、隅々まで完璧! ってわけにはいきませんから。

p.22
“きみは今だって、ちゃんときれいなんだから。”
これをきちんと言語化できる方、すてき〜!

きょう読んだ本

ムーミン全集[新版]4
ムーミン谷の夏まつり
トーベ・ヤンソンさん
下村隆一さん 訳
講談社
p.12-22

口笛の上手な白雪姫
小川洋子さん
幻冬舎
p.117-172
「乳歯」と「仮名の作家」、読了しました。

痛みをものともせず生きられる人びとの強さに対して、恐怖心を抱いてしまいます。
自分はそこまで強くないですから……。周りを気にせずに暮らすことはできません。
こわいです……。

「乳歯」
とてもふしぎな時間。これは夢かうつつか……。
“男”も少年の想像の一部ではないか、ともおもってしまいます。けれど何が本当かなんて、このせかいでは大きな問題ではないのでしょう。たぶん。
もっと大切なのはきっと、浮彫。

「仮名の作家」
ホラー小説よりもよっぽど、こわかったです。「自分のせかい」に生きる人の物語……。『コンビニ人間』や『むらさきのスカートの女』などの小説を、思い出します。


隣室のモーツアルト
藤堂志津子(とうどう しづこ)さん
文藝春秋
p.65-91

ねこもかぞく ほんのり俳句コミック
堀本裕樹さん
ねこまきさん(ミューズワーク)
さくら舎
p.56-79

ブラック・コーヒー〔小説版〕
アガサ・クリスティーさん 著
中村妙子さん 訳
早川書房
p.151-164

風にあたる
山階基さん
短歌研究社
p.84-93

ポーカー・レッスン
ジェフリー・ディーヴァーさん
池田真紀子さん 訳
文藝春秋
p.395-399

追悼の達人
嵐山光三郎(あらしやま こうざぶろう)さん
中央公論新社
p.111-114

2021年9月17日の夜 執筆
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