押しつけたくない押しつけられたくない

日々

2021年5月17日(月)

1ヵ月ごとに通っている皮膚科。今月もお薬をもらうため、アプリで予約をしました。
時間内に受付をすると、番号が振られ、現在受診している方の番号と自分の待ち時間を確認できます。便利ですよねえ。

わたしが予約をした時点では、100分以上の待ち時間となっていました。平日なのに。
相変わらず、某夢の国のような人気度です。

待ち時間は読書しているので、まったく苦ではありません。けれどこのご時世、長い時間居座るのはご迷惑かとおもって、ぎりぎりまで家で待機していました。
その時間、ずっと放置していたレシートの整理を始めました。2月からごちゃごちゃしてしまっています……。現在に追いつくまで、そこそこ時間がかかりそうです。

記録したいものがたくさんあるので、つい溜めてしまうのですけれど、今月はどんどん整理していっています。たのしいです。
けれど作業を優先すると読書ができず……積読が消費できません。これも溜めてしまっているもののひとつですね。

順番が近づいてきたので、出かけました。
皮膚科では、診察までと、お会計までの待ち時間。薬局では、薬を受け取るまでの待ち時間。同じ本を読んでいました。


ソン・ウォンピョンさんの、『アーモンド』(祥伝社)です。怒りや恐怖を感じることができない少年が主人公の物語です。

わたしは自分の感情に振り回されてばかりなので、よく言えば「冷静」なのは羨ましいです。けれど彼の問題は易しいものではなく、命の危険すらあります。人間関係のハードルも上がります。
本人はそれらを何ともおもっていないので……判断がむつかしいところですね。まわりが勝手にあれこれ心配するのは、気持ちの押しつけになってしまうのではないか……とこわくなります。けれどこの葛藤する気持ちも、彼には理解できなくて……。嗚呼、もやもやします!

この世に、生き方に対するはっきりとした正解はないから、困ってしまいます。
他者にとっては生きやすい方法でも、自分には合わないかもしれません。逆も然り。能力も経験も何もかも違うのだから、当たり前です。
けれど人は、自分が良いとおもったことを「おすすめ」したくなってしまうものです。それが不要の人には「押しつけ」に感じます。

だれであっても、どう生きてもいいはずなのに。さまざまな要因に押しつぶされて、なかなか身動きが取れません。それも、思い込みで、無視すれば、うまくいくものなのかもしれないですけれど……。

もやもや。
「生」について考えると、頭の中がごちゃごちゃしてしまいます。

読書記録

宇野千代集より、「おはん」

p.124
“口説いておきながら、たしかにいま、ここにその家が見つかつたといふことが恐ろしいのでござります。”
無責任なことをしないでくださいよ……!
人の心をもてあそぶなんて最低……と言いかけて、自分にそれを言う権利はあるのか……? とふとおもいました。嫌われたくなくて、好かれようとして、ついつい耳触りの良いことばを放ったことが一度もないとは言えません。

p.125
“ええ、何とでもええよになつたれと、なにやら肝のすわるよな心持”
時にはその思い切りも大事ですけれど。今回はどうなのでしょうねえ……。
この先が不安です。

きょう読んだ本

宇野千代・岡本かの子集
おはん
宇野千代さん
講談社
p.124-125

アーモンド
ソン・ウォンピョンさん 著
矢島暁子さん 訳
祥伝社
p.73-98

2021年5月18日になったばかりの深夜 執筆
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