万年筆デビューがうまくいかない日

日々

冬のしあわせ。ストーブの前で、あたたまりながら、読書。
外で冷え切ってしまった日には、自分の身体を急速解凍している気持ちになります。冷え性なので、自分以外のぬくもりがありがたいです。

2021年1月25日(月)

初めて万年筆のカートリッジを入れてみました。予想以上に時間がかかってしまって、焦りました。最初、カートリッジを差し込む方向を逆にしてしまって、インクが出ませんでした。正しい方向でもなかなか出てこなくて、公式サイトを確認しに行きました。
つまんでインクを押し出すといいらしいです。その通りにしたら出過ぎてしまいました。文字を書く前にインクを使ってしまうことになるとは……。

いろんな紙に試し書きをしてみました。
お仕事のメモを書きなぐっているノートで書いたときはにじんでしまいました。ずいぶん前に美術大学でいただいた分厚いノートなので、文字を書くのは不向きなのかもしれません。万年筆と相性が悪い紙もあるのですね。
後日判明したのですけれど、あたぼうさんの飾り原稿用紙と相性がよかったです。


カートリッジのタイプでも結構カラーがあるようなので、慣れてきたらブラック以外にも挑戦してみたいですね。
名前から「四季織」が気になっています。けれど会社さんが違うので、同じ万年筆では使えないとおもいます。沼にハマったら、買うかもしれません。万年筆がどこまで自分に馴染むか、わからないですけれど。

読書記録

宇野千代集より、「色ざんげ」
p.77
“蒼ざめた顏の中に泣き腫れた瞼がうすあかい二枚の貝殻のやうになつて閉ぢてゐて、ときどき息を吸ふたびにひくひくと唇の動くのが喩へやうもなくもの哀れに見えた”
わたしの感性はおかしいのでしょうか。この様子の女性が、とてもかわいくおもえてしまうのです。

p.77
“死ぬなどといふことは生きて行けないから死ぬといふよりも、死ぬことが自然な氣持ちであるやうな場合にふらふらとさうなるのに違ひない。”
一番しにたかったときの感覚はどうだったかなぁ……と考えていました。スタートは「生きていけない」部分もあったような気がするのですけれど……。

自然な気持ち……うーん……。
作中では「そうなるのだろうなぁ」というイメージだとおもいます。自分の中では「そのほうが良いだろう」という気持ちでした。当たり前に選択肢のひとつとしてあったもの。それを“自然”と言っていいのかはわかりません。

p.77
“寝亂れた髪の毛を掻き上げながらにつと笑つて見せた。”
……やはり、かわいい、と感じます。わたしの趣味が悪いのでしょうか。
儚い美しいものに惹かれるのは危険でしょうか。

きょう読んだ本

宇野千代・岡本かの子集
色ざんげ
宇野千代さん
講談社
p.73-77

惑星
片山令子さん
港の人
p.118-126

2021年1月31日夜 執筆
タイトルとURLをコピーしました