「色ざんげ」は物語の区切りとなっている「○」があるところまで毎回読んでいます。その間隔はまちまちです。
半分以上読み、後半戦となったからか、次の「○」まですこし遠いことが増えてきました。けれど、読み始めるとさらさらと読むことができます。登場人物はみんなクズか、不憫な人で、あまり関わりたくないタイプの人間ばかりなのですけれどね。
文章が巧いのでしょう。惹きこまれます。
2021年1月14日(木)
キッチンのすぐそばにあるテーブルで作業をしました。(以前もこんなことをしたな~)とおもいつつ、やはりこのポジションは快適で、いつもの場所よりも集中できます。新鮮な気持ちになるからでしょうね。
パソコンが汚れないよう、ランチョンマットを敷いていたので、なおさら風景がいつもと違いました。
お手洗い等のちょっとした用事で離席する際も、パソコンから位置が近いので、すこし安心。いつもはスマホを片手に、通知をちらちら気にしながら離席しています。
あたたかい紅茶をいれることも可能です。良い……。2杯目は牛乳をたっぷり入れて、ミルクティーにしました。
快適に過ごしていたのですけれど、手際が悪く、予想以上に残業してしまいました。定刻とともに退勤したい派なのに……。まだまだ未熟です。
読書記録
宇野千代集より、「色ざんげ」
p.57
人はお金が絡むと途端に醜くなりますねえ……。
p.59
“しかしそんな氣持も結局はただ僕の手前勝手な考へ方の一つの現れにしか過ぎなかつたのだといふことがあとで分つた。”
振り返っているときの主人公はとても冷静ですね。
自分のことしか考えていないのはこの人だけではないですけれど。考えてみれば、自分勝手な人たちの物語ですねえ、これ。
「ムーミン」もマイペースなキャラクターが多いですけれど……最終的には助け合います。こちらはドロドロ……。人間、醜いです……。
p.60
“逢ひに行くであらう”
“もうおしまひになつて了ふであらう”
読者もその2つの予感がします。
『ムーミン谷の彗星』
p.171
“カタストロフィー”ということばは知りませんでした。
“「バッタの大群とか、伝染病とか、地震、洪水、竜巻なんかさ」”
……すべて、このせかいで問題となっていることですね。すべて、憂鬱……。
p.175
ムーミンたちって小さいのですか? それともヘムルさんが大きいのですか?
p.183
ひとつと言いつつ3つも食べていてびっくり。これ、つっこむところ?
p.183〜
なんだかんだ、パパとママは大人ですよねえ……。他者と対立しないよう、子どもたちが落ち込まないよう、うまく立ち回っています。
p.184
“親友”! いつのまに!
p.193
“さっさとバスタブの中へ入りました。”
意外と素直ですね。笑
p.194
あなたしゃべるの!?
p.201
“いません。”
ムーミン……たまに、とても、クールでびっくりしちゃいます。そこまで言うのですか。
p.202
“「ねえねえ、ほら。わたし、ふわふわでしょ」”
はい、かわいい。あざとかわいい。
p.217
“どんなにばかげて見えたとしてもあいての両目を失わせてはいけない”
だれであっても見捨てない姿勢があって、すてきでした。
自分のことばかり考えているキャラクターもいますけれど……なんだかんだ、みんな仲良しで優しいせかい。
こちらのせかいだったら、無視されたり放って置かれたりしてしまうでしょうけれど……それが決してないのです。
p.219
数字が苦手で、文章が好き。だれかさん(しき)とそっくりな人。
p.222〜
作中の自然の描写が、ひとりのキャラクターのようで、対等に扱っていると感じました。
その理由……というか、「そう書く人」なのだとわかりました。自然ときちんと向き合って生きた人。
きょう読んだ本
宇野千代・岡本かの子集
「色ざんげ」
宇野千代さん
講談社
p.55-60
ムーミン全集[新版]
『ムーミン谷の彗星』
トーベ・ヤンソンさん
下村隆一さん 訳
講談社
p.170-223
ついに! 読了しました!!
みんなさいごまでマイペースなのでハラハラしました……。
『生け雑草』
小林南水子さん
柏書房
p.98-125
読了しました!
昔摘んで遊んでいた草花、歩いているときに見かけたもの、形も名前も知らないもの。どれも美しく飾られていて、写真を眺めるだけでも癒されます。いくつか、真似してみたくなりました。