時代が変われば、ことばも変わる

日々

床を照らす日の光に足をひたすと、ぬくもりが素肌に伝わってきた。
わたしのスリッパはどこへ旅立ったのだろう……。

(洗濯済みの洋服の下で隠れていました)

2021年1月5日(火)

わざわざわかりづらい表現をしたいわけではないのに、まどろっこしい言い方をしてしまいます。あとから、「自分はこれを伝えたかったのか」「これを聞きたかったのか」とハッと気づきます。遅いです。
結論から言うことができません。端的に説明できません。しゃべることが、本当に下手くそ……。かといって、書くことが宇宙一巧いかというと、そうでもありません。

頭の中を整理することが下手くそなのですね。文章は書きながら整理できるので、まだマシなのかもしれません。話しているときは、自分が何をしゃべったのか、どこへいきたいのか、すぐわからなくなってしまいます。どんどん、頭が真っ白になっていきます。
話したくありません。けれどメッセージだけではニュアンスが伝わらないのも確か。

「若者言葉がわからない」とおっしゃるご年配の方とお話する中で気づいたことがひとつ。
上の年代の方ほど、そのことばを耳で聞かないのです。「こういうことばが流行っていますよ」と文章で知ることが多いとおもいます。
「『ヤバい』が良い意味でも悪い意味でもあるから、どちらなのかわからない……」
対面ならば、笑顔なのか嫌な顔をしているのか、声のトーンは……と情報が多くあります。そこからどちらの意味か、どことなく伝わってきます。
けれど年齢が上のひとほど、若者と話す機会は少ないでしょう。だから若者言葉のニュアンスがわからないのだ、と考えました。

レジを担当していると、「大丈夫です」も困りますね。
例えば、袋。「いります」なのか「いりません」なのか……。店員側では「いらない」とはっきり伝えていただくほうが助かるのですけれど、客側になるとそのことばが強すぎるように感じてしまいます。そのため、あいまいなことばをとっさに選んでしまいます。

ことば……。ことばってむつかしいです。
特に主語を省略できてしまう日本語は、面倒くさい言語です。母国語のひとたちは、感覚で使ってしまっている部分が多くあります。日本語を学んでらっしゃる外国の方はみんな、えらいですねえ。日本のご老人よりも、訳がわからないでしょうから……。

読書記録

宇野千代集より、「色ざんげ」
どうせ同じ結末ならば、早いほうがいいです。苦しかったり痛かったりするのは厭です。
けれど「そのとき」って、兎にも角にも逃れたくて、選ぶ余裕なんてないのでしょうね。

p.21
“こんなに脆く死ぬこともあるまいと思つてゐたのに”
しにますよ。意外と丈夫で心より身体が優先されてしまうけれど、しぬときはあっさりしぬものです。
しななくて良いひとほど、ふと気がついたら、この世にいません。

p.22
“僕がさうしなかつたのは”
……ん? しなかったのですか?

p.22
“僕はほつとした”
哀れだなぁ、とおもってしまいます。自分よりずっと若い女の子たちに振り回されて……。
この時点では熱心に追いかけていますけれど、手に入れたら途端に興味がなくなるタイプではないでしょうか。すぐではなくともいつかは、放っておくようなひとでしょう。実際、奥さまにそうしてらっしゃるのですから。

『ムーミン谷の彗星』
p.43
ニョロニョロ! 彼らも船に乗るのですね。泳げないのでしょうか?

p.45
ムムリク? スナフキンみたいな見た目……。

p.46
“「(前略)ぼくはスナフキンというんだ」”
あ、やっぱり。“ムムリク”って種族のことですか?

p.47
“ひとりぼっちの星で、正気を失ってるのさ。それで、燃えるしっぽを引きずりながら宇宙を転げ回ってるんだ。”
ひゅう〜。格好良い表現。
“燃えるしっぽ”! いいですね。

彗星って、生きているのですか? 星は生きているのですか? 輝いていたら生きている証拠……?
存在=生、と捉えて良いのでしょうか?

p.50
“自分できれいだと思うものは、なんでもぼくのものさ。”
スナフキンって意外とジャイアンタイプ……?

p.54
“ぼくは見るだけにしてるんだ。そして立ち去るときには、頭の中へしまっておく。”
究極のミニマリストですよねえ……。

p.55
“スナフキンはパイプにたばこをつめて”……
大人なのですね。
このせかいでは、大人か子どもか、くらいしかわからないですけれど。

p.56
“竹馬”!
やっぱり表紙の細長い棒は、竹馬だったのですね。

きょう読んだ本

宇野千代・岡本かの子集
色ざんげ
宇野千代さん
講談社
p.21-23

ムーミン全集[新版]
ムーミン谷の彗星
トーベ・ヤンソンさん
下村隆一さん 訳
講談社
p.36-62

小学生なら知っておきたい教養366
齋藤孝さん
小学館
p.108-129

生け雑草
小林南水子さん
柏書房
p.68-96

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