一年間かけて全集を読んでいく企画、「#全集読破日記」に参加することにしました。
織(しき)が読んでいくのは、2種類。ムーミン全集と、宇野千代・岡本かの子集です。
ほかの方は、「○○全集読破日記」と一言でまとめていて、格好良いなぁ……と感じました。けれどたぶん、わたしはさまざまな本に手を出してしまいます。ひとつだけだと変更したくなってしまうかもしれないですけれど、ふたつあれば交互に読んでいくことができるので、きっと1年間飽きずに読めます。
どうぞよろしくお願いいたします。
2021年1月1日(金)
2020年8月から個人サイト「しきおりつづり」で、ほぼ毎日、日記を綴って感じました。わたしは、夜に予定をまわすと睡眠時間を削ってしまいます……! そこで、全集は朝起きてすぐ、5分間読書することにしました。5分は絶対的なものではなく、余裕があれば30分60分と長く読んでもいいと考えています。
きょう早速、8時半から9時半くらいまで読書しました。文学全集は文章が2段に分かれていて、文字が小さくて、昔の文章の書き方なので、なかなか時間がかかります。けれどおもっていたよりも、古い表記の漢字を読むことができました。まったくわからないものは飛ばして、雰囲気で楽しんでいます。
朝、電子辞書が見つからなかったのですよねえ……。本当は調べながら読んだほうがいいのでしょうけれど。力むと長続きしませんから。
……ん??
カットされていない部分が……! ページを開くことができません。こまった。 pic.twitter.com/dKzpK2MITD— 織(しき)◆しきおりつづり (@shikioritsuzuri) December 31, 2020
本を開いたとき、ページの端っこがカットされていなくて二度見してしまいました。何も書かれていない三角形の紙は、ふたつのページと手を結んでいて、がばっと開くことを阻止してきます。
後ろのほうのページなので、ひとまず放置しました。本に、はさみを向ける勇気は、まだありません……。
読書記録
宇野千代集より、「色ざんげ」
p.7
最初の一文、“どこから話したら好いかな、と暫く考へてから彼はゆつくりと語りはじめた”は第三者の目線。そのあとは語っていく「彼」の目線。
あまりにもあっさりと過去の回想が始まって、最初から一人称で語られる物語のように感じてしまいました。
はじめ、一緒にいたのはだれなのでしょうね。
さて、語り手の男性は32歳。そのひとに夢中の少女は何歳?
せめて20を超えていてほしいところですけれど、もしかしたら10代の可能性も……?
p.9
“「あたしとても上手に二人の人間になれるのよ。パパのゐる間はおとなしいお嬢さん、パパがゐなくなると手のつけられない不良少女にらなつちまふの、」”
危うい、けれど、かわいらしいと感じてしまいます。「なっちまうの」って言い方がすき。
タイトルの“色”から連想できたのでしょうけれど、わたしは深く考えていなかったため、内容にびっくりしてしまいました。いわゆる、色っぽい、大人のお話。
登場人物の名前と関係性をメモして読んでいったほうが良さそうです。わたしは記憶力が良くないので、すぐ細かなことを忘れてしまいます。
『ムーミン谷の彗星』
p.6
“ものすごくこわそう”と話を聞いたムーミンの、のんびりした反応に笑ってしまいました。
“「それじゃ、サンドイッチを持っていかなくちゃ。それから、ジュースもだ」”
いいですねえ、このせかい。癒やし効果抜群です。
きょう読んだ本
ムーミン全集[新版]
『ムーミン谷の彗星』
トーベ・ヤンソンさん
下村隆一さん 訳
講談社
-p.7
宇野千代・岡本かの子集
「色ざんげ」
宇野千代さん
講談社
p.7-12(巻頭寫眞含む)
『惑星』
片山令子さん
港の人
p.12-25
『花は泡、そこにいたって会いたいよ』
初谷むいさん
書肆侃侃房
短歌だけ全体をざっと拾い読み
年賀状を送ってくださった方へ、気に入ったうたを添えて、お年賀を書きました。