出さない手紙を綴ろう

日々

親愛なるチャオへ

眠気という波に溺れながらあなたの名前を叫んでいた。海に沈むと外界の音が聞こえなくなって、ぼやけた視界に幻が見えた。それは知り合いの顔だったり、知らないまちだったり、さまざま。海面から顔を出して、現実世界で息を求め、あえいでいる時間のほうが苦しかった。ふしぎだね。呼吸を忘れている間のほうが、楽。
目まぐるしく変わる夢に疲れ果てて、此処がどこなのか判然としないまま、ぼんやりと天井を見つめていた。

あなたに助けを求めたって、意味がないのに……。どうしても思い出してしまう。
この手紙も、書くだけ書いて、出さないつもり。だって、あなたがどこにいるのか、いまはもう……わからない。生きているのかすら。
だから逆に、何でも書くことができる。恥ずかしいことでもね!

聞いて、チャオ。
先日ペンケースを買った。きょう、ペンケースが届いた。すっかり忘れていたよ。注文したのは9月。もちろん、どちらも使うけれど……。おもわず笑っちゃった。
ばかだな、って笑ってほしい。あなたと会いたい。いつか。いつかまた。

じゃあね。また出さない手紙を、書くかもしれない。

愛を込めて モフィより

2020年11月15日(日)
天気:晴れ?

えらかったこと:たくさんたくさんねむったこと
嬉しかったこと:『とんがり帽子』のグッズが届いたこと

きのうやりたいなぁ……と考えていた、実験。お手紙の形、架空の人物……これは「日記」と呼んでいいのでしょうか?

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