夢のきおく

犬の青年

床に座ってぼんやりしていると、冷たいものが手に触れた。指先を見ると、湿っている黒い鼻が、ふんふん、とにおいを嗅いでいる。「健康な証拠だね」とつついた。それがくすぐったかったのか、くしゅん、とくしゃみをする。「ごめん」と笑いながら、白に近いクリーム色の頭をなでる...
夢のきおく

ぬれねずみの少女

傘に穴が開くのではないか、と不安になるくらい強い雨がどしゃどしゃ降っている。だれもが足早に目的地を目指している。 びっしょり濡れてしまった靴下が気持ち悪い……。早く帰りたい。 わたしも歩くスピードを上げようとしたとき、声が聞こえた。だれかを呼ぶ声。助けを求...
短歌

短歌まとめ(2021/12/29~2022/07/05)

夢でだけ遊ぶ愛犬はしっぽを振るのに声が聞こえない朝 夢でだけ遊ぶ愛犬はしっぽを振って笑顔で飛びついてくる 「一粒でよく眠れる」と差し出す魔女はりんごのような赤い目 またいつか同じメンバーで集まると疑わない幼き心 ここにある本は読みたいと...
短歌

短歌まとめ(2022/07/07~2022/07/22)

君の家からいただいた電力で僕のスマホはことばを贈る 包むときも君を想うしあわせで不器用な僕を笑ってくれ 今日もまた、いただく命で延命してごめん、過去の僕。しねない。 今日もまた、いただく命で延命することをぼくはゆるしてくれる? もし海に...
夢のきおく

犬の青年

床に座ってぼんやりしていると、冷たいものが手に触れた。指先を見ると、湿っている黒い鼻が、ふんふん、とにおいを嗅いでいる。「健康な証拠だね」とつついた。それがくすぐったかったのか、くしゅん、とくしゃみをする。「ごめん」と笑いながら、白に近いクリーム色の頭をなでる...
夢のきおく

ぬれねずみの少女

傘に穴が開くのではないか、と不安になるくらい強い雨がどしゃどしゃ降っている。だれもが足早に目的地を目指している。 びっしょり濡れてしまった靴下が気持ち悪い……。早く帰りたい。 わたしも歩くスピードを上げようとしたとき、声が聞こえた。だれかを呼ぶ声。助けを求...
短歌

短歌まとめ(2021/12/29~2022/07/05)

夢でだけ遊ぶ愛犬はしっぽを振るのに声が聞こえない朝 夢でだけ遊ぶ愛犬はしっぽを振って笑顔で飛びついてくる 「一粒でよく眠れる」と差し出す魔女はりんごのような赤い目 またいつか同じメンバーで集まると疑わない幼き心 ここにある本は読みたいと...
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短歌まとめ(2022/07/07~2022/07/22)

君の家からいただいた電力で僕のスマホはことばを贈る 包むときも君を想うしあわせで不器用な僕を笑ってくれ 今日もまた、いただく命で延命してごめん、過去の僕。しねない。 今日もまた、いただく命で延命することをぼくはゆるしてくれる? もし海に...
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